伊勢大神楽の獅子頭の製作(彫刻:河合賢申)

河合賢申(美術木彫師)による獅子頭の製作風景が伊勢大神楽の公式YouTubeで公開されました。YouTube → こちら

 

往古より伊勢神宮の御師(おんし)と結び付き、各地の村・町を訪れて神札を配りながら、獅子舞で清祓をし、放下の曲芸で人々を楽しませてきた伊勢大神楽。飛鳥時代に大陸から伝来した唐獅子の舞は、日本各地に伝播し、多様な芸能のかたちを展開してきました。

 

その中でも、伊勢大神楽の獅子舞は、四本の足で立つ聖獣の姿と、人が為す神楽のように鈴や御幣を採って舞う姿の双方が見られる独特の芸能の形態です。

 

獅子頭は、悪霊を祓う神威を感じさせるとともに、愛嬌のある表情で親しまれています。

この独特の獅子頭の雰囲気を出すことができる彫刻師は、現在では、岸和田の河合賢申のみ。岸和田をはじめ大阪南部には、毎年夏季になると伊勢大神楽の一行が訪れます。

 

河合自身、伊勢大神楽に魅せられ、また、伊勢大神楽を愛する人々との交流を通して(地車〈だんじり〉に伊勢大神楽を題材とした彫刻も手掛ける)、その獅子頭の表情に期待されているものは何かを実感しており、その経験が存分に活かされた仕事となっております。

 

平成時代から十頭を越える伊勢大神楽を獅子頭を手掛けた河合賢申の彫刻作業の風景が、伊勢大神楽の公式YouTubeに公開されました。皆さま是非ご覧くださいませ!

 

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